好きな音楽を仕事にする!音楽の先生になるには? – 通信制高校キャリア教育シリーズ vol.8

音楽を教える仕事って、どんな感じ?
「音楽が好きで、将来音楽に関わる仕事がしたい」と思ったことはありませんか?でも実際に音楽で食べていくのって、なんだか難しそうですよね。そんな風に思っている人も多いかもしれません。
今回は、埼玉県さいたま市にある「三橋ヴァイオリン教室」を例に、音楽講師という仕事を見てみましょう。意外と身近で、やりがいのある仕事なんです。
音楽講師って何をする人?
簡単に言うと、楽器の弾き方や音楽のことを人に教える先生のことです。ピアノやヴァイオリン、ギターなど、いろんな楽器の先生がいます。
普段はこんなことをしています
レッスンをする 生徒さん一人ひとりに合わせて楽器を教えます。小さな子どもから大人まで、初心者からプロを目指す人まで、いろんな人がやってきます。
楽器選びを手伝う 「どんな楽器を買えばいいの?」と悩む生徒さんに、予算や目標に合わせてアドバイスします。
発表会を開く 生徒さんが練習の成果を披露できる場を作ります。みんなが頑張った姿を見るのは本当に嬉しい瞬間です。
SNSで情報発信 YouTubeやInstagramで演奏動画をアップしたり、レッスンの様子を紹介したりします。今の時代、これも大事な仕事の一つです。
どんな人が音楽講師に向いてる?
音楽のスキルは当然必要ですが…
もちろん楽器が上手に弾けることは大前提です。でも、それだけでは足りません。
人に教えるのが好き 「この曲、こうやって弾くともっときれいになりますよ」と教えて、生徒さんが「わかりました!」と笑顔になる瞬間。それが好きじゃないと続きません。
いろんな人とコミュニケーションが取れる 5歳の子どもから70歳のおじいちゃんまで、本当にいろんな人が習いに来ます。みんなそれぞれ違うので、その人に合わせて教え方を変える必要があります。
根気強い 楽器って、すぐに上手になるものではありません。時には「もうやめたい」と言う生徒さんもいます。そんな時に「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と支えてあげられる人が向いています。
音楽講師になるには?
まずは自分が上手になること
当たり前ですが、まずは自分が楽器を弾けるようにならないといけません。音楽高校や音楽大学に行く人が多いですが、独学で頑張る人もいます。大切なのは、「人に教えられるレベル」まで技術を磨くことです。
教えた経験を積む
友達や後輩に楽器を教えてみましょう。最初はうまくいかないかもしれませんが、「どう説明したら分かってもらえるかな?」と考えることが勉強になります。
いろんな音楽に触れる
クラシックだけじゃなく、ポップスやジャズ、民族音楽まで、いろんなジャンルを聞いてみましょう。生徒さんからも「この曲弾きたい!」といろんなリクエストが来るからです。
この仕事の良いところ
生徒さんの成長が見られる
これが一番のやりがいです。最初は楽器を持つのもやっとだった生徒さんが、だんだん上手になって、最後は感動的な演奏をしてくれます。その瞬間は、本当に「この仕事やっていて良かった」と思えます。
自分のペースで働ける
会社員と違って、レッスンの時間や回数を自分で決められます。家族との時間も大切にしながら働けるのは魅力的です。
一生続けられる
年を取っても続けられる仕事です。むしろ、経験を積むほど良い講師になれます。
大変なところも知っておこう
収入が不安定
生徒さんの数によって収入が変わるので、最初のうちは生活が大変かもしれません。安定するまでに時間がかかることもあります。
土日や夕方が忙しい
生徒さんが来られる時間に合わせるので、みんなが休んでいる土日や、学校が終わった夕方が一番忙しくなります。
常に勉強が必要
音楽の世界は日々進歩しています。新しい曲や演奏技術を学び続けないと、良い講師でいられません。
今の時代の音楽講師
ネットを使った新しい働き方
コロナをきっかけに、オンラインレッスンも当たり前になりました。遠くに住んでいる人にも教えられるし、YouTubeで演奏動画を配信すれば、全国の人に見てもらえます。SNSを上手に使えば、もっと多くの人に音楽の楽しさを伝えられます。
いろんなニーズがある
「プロの音楽家になりたい」という本格的な人もいれば、「定年後の趣味に」という大人もいます。「子どもの情操教育に」と考える親御さんも多いです。需要はいろいろあるんです。
もし音楽講師に興味があるなら
今からできること
楽器を続ける もし今楽器をやっているなら、とにかく続けることです。やめてしまったなら、また始めてみましょう。
人に教えてみる 友達や家族に、知っていることを教えてみましょう。「教える」って思っているより難しいことが分かるはずです。
いろんな音楽を聞く SpotifyでもYouTubeでも、いろんなジャンルの音楽を聞いてみましょう。きっと新しい発見があります。
音楽教室に見学に行く 実際にどんな感じでレッスンしているのか、見せてもらいましょう。「将来音楽講師になりたいんです」と言えば、きっと快く見せてくれるはずです。
まとめ
音楽講師って、自分の好きなことを仕事にできる素敵な職業だと思いませんか?もちろん大変なこともありますが、音楽の楽しさを人に伝えて、その人の人生を豊かにできるなんて、すごくやりがいがあります。
「音楽は好きだけど、プロの演奏家になるのは無理かも…」と思っている人でも、音楽講師なら夢ではありません。大切なのは、音楽への愛と、人に教えることが好きだという気持ちです。
もし少しでも興味があるなら、まずは身近な音楽教室を覗いてみましょう。きっと新しい世界が見えてきます。